みなさん姿勢制御には「感覚が重要」なのはご存知ですよね?
そもそも姿勢制御って日常生活でどんな場面で役立ってるの?って考えていくと、
例えばこんな姿勢でパソコンを打ってても、私たちは基本的に椅子からずり落ちちゃう、倒れちゃうなんてことはないですよね?
それって、「意識して行っていますか?」というのが重要なポイントになります。
基本的には私たちはこのような姿勢で重力に対して崩れていかないように制御しています。
この時に重要なのが「感覚」となります。
なんで感覚が重要なのさ…。
それは、「今の体の状態がどうなっているのか?を把握するため」です。
今の体の状態を把握するために必要な感覚は、3つあります。
姿勢を知覚するためは身体図式が必要不可欠
みなさん一度は聞いたことのある「ボディスキーマ(身体図式、Body schema)」が重要になってきます。
ボディスキーマは、脳の頭頂葉(頭頂小葉)と呼ばれる場所で生成されると考えられています。
このボディスキーマは、複数の感覚情報をもとに脳内にリアルタイムで生成されるものだと考えれており、私たちが姿勢を制御するために重要な情報源としての役割を果たしていると考えれます。
私たちが姿勢を制御する(重力に対して崩れないようにする)理由としては、「動作を行うため」です。
つまり四肢や体幹をある目的を達成するために動かしていく「随意運動」を行う際に、その背景として重心が移動したり、四肢の位置関係は変化していきます。
その際に転倒してしまっていては、運動が遂行できません。
そこで、姿勢制御が随意運動に先立つ、または随伴して行われていくことが大切だと考えられています。
身体図式は動くための重要な情報源
その際にリアルタイムで脳内で自分の体がどうなっているか?(内的姿勢モデル)の情報として、身体図式が時々刻々と変化しつつ、生成されていると考えられます。
その情報を元に、今の状態ならこんな運動すればあの動作は達成できるよな!と脳内処理が行われつつ、姿勢を制御して、随意運動をより効率的に達成させていく流れをとっていきます。
つまり今こんな状態だと認識できているからこそ…
この直立姿勢になおしていきたいな…、と脳内で運動・姿勢制御プログラムを生成することができるのではないか?と考えています。
私たちが動いていく時に重要なこととは、
今の体の状態がどうなっているか?を知ることです。
これは、視覚的に鏡を見るだけで「片脚立ちが安定する」とか「自然に姿勢が真っ直ぐになる」とか「筋トレ時に力が入りやすくなる」ことをみなさん知っているかと思います。
そのメカニズムとして今回の話をざっくりとでも良いので理解をしておくと、
姿勢が傾いている…という現象に対して、
○○筋が筋力低下しているからだよ!
といった運動学的な視点だけで結論づけてしまうことが減るかもしれません。
ポイントは、「複数の感覚統合」です。
まとめ
最後までありがとうございました!
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