【姿勢制御】外側前庭脊髄路とは?新人セラピスト必見!

外側前庭脊髄路姿勢制御

こんにちは、ぱらゴリです。

私の本業は理学療法士として急性期〜慢性期までの全ての期間で

脳卒中リハビリテーションをしております。

Twitterでも、

https://twitter.com/physicalgorilla/status/1261245564152213504?s=21

とお伝えしています。すごくわかりにくいですね…。

さて、

皆さんは臨床で、脳卒中後に片麻痺症状を呈した方に対して、

「下肢の支持性が低下している」とか

「歩行中に上肢の連合反応が出ている」とか

「ウェルニッケマンの肢位を取りやすい」とかいってませんか?

私もよく使う言葉達です。

ではこれらの言葉について、特に機序について説明することができますか?

「大腿四頭筋の緊張が低いから〜」とか「下腿三頭筋が聞いてないから」とか「立脚後期が〜」とかよく現象として羅列しやすい部分です。

そもそも、「なぜ動作として観察できる部分が、働きにくくなってしまったの?」を考えることが大事だと思っています。

そこで今回は、知っておくべき知識の一つとして、

外側前庭脊髄路について
説明していきたいと思います。
合わせて読んでおきたい「姿勢制御」に関する知識はこちら!
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外側前庭脊髄路とは?

外側前庭脊髄路とは一体何をするものなのでしょうか?

ざっくりいうと、「頭部の変化に対応して、必要な分だけ下肢と体幹の伸筋群を賦活する」のです。

ただこれだけでは、なんとなくわかると思いますが理解には繋がらないです。

理解するためには、
まずは「前庭」について理解する必要があります。

前庭機能って何?

前庭ときくと何を思い浮かべますか?

  1. バランス
  2. 平衡機能
  3. めまい
  4. 眼球運動

くらいですね。

「バランス」という言葉が曲者で、様々な要素の組み合わせでできるものになります。

バランスの中でも前庭は、「平衡機能の維持」をしてくれています。

外側前庭脊髄路が平衡機能の維持に関与する可能性があるというわけです。

前庭機能のメカニズム

前庭機能導入

前庭は、

  1. 耳石
  2. 三半規管
  3. 前庭神経核

で構成されています。

頭が片側に傾くと、「交連線維により対側は抑制される。されなければ立位保持は困難になる」といわれています。

つまり頭(特に内耳)の傾きを感知して倒れないよう姿勢を修正または保持しろよ!と脊髄に指令を出す働きがあると考えられます。

前庭機能とめまい

平衡機能を感知するシステムのいずれの障害でも起こりうる「めまい」という症状があります。

めまいについて

めまいの原因として考えられるのが、

  • 三半規管
  • 耳石器
  • 前庭神経
  • 脳神経系(眼球運動)
  • 筋骨格系

といわれています。つまり、目で見ている景色と「頭の動き」がマッチングしないと「めまい症状」を呈する可能性があるわけですね。

めまいは、時にふらつき・転倒の原因になり得ますので、原因についてざっくりとでも知っておくべき知識であると思います。

余談でした。

外側前庭脊髄路の経路

ではここからは、外側前庭脊髄路の詳細についてです。

まずは経路から覚えていきましょう!

入力系

前庭神経核入力頭部の位置変更によって、三半規管が3次元的に方向を感知します。

すると、三半規管→前庭神経核→下小脳脚→前庭小脳→室頂核

の順に入力されていくと考えられています。

出力系

前庭神経核出力

次は出力系です。これはしっかり覚えておきましょう!

先ほど入力された感覚は、室頂核と前庭小脳で終わると述べました。

そこから、出力系は、

室頂核→両側橋網様体脊髄路、外側前庭脊髄路に出力されます。

これが非常に大事な部分になるのです。

つまり、脊髄前角にあるγ運動神経細胞に投射し、筋紡錘の感度を引き上げることによって重力刺激に対して抗うように伸び上がる「抗重力伸展活動」が可能となるわけです。

筋紡錘とγ運動ニューロンの働きについて理解を深めたい方はこちらへ
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歩行と外側前庭脊髄路

歩行中には重心がわずかですがUP、DOWNしますよね。

また、立脚初期や立脚後期〜前遊脚期にかけてはより強い活動が求められます。

歩行と前庭神経核

つまり、ICとPSwの時により働きやすいことが考えられますね!

また、下腿三頭筋に多く外側前庭脊髄路は投射していると考えられており、

立脚後期に下腿三頭筋が十分に伸ばされることが必要になります。

その理由としては、下腿三頭筋が伸ばされることによって末梢から「外側前庭脊髄路」はこれ以上働かなくて良いよ!と感覚が入るわけです。

それによって、伸ばされた側は一時的に伸展活動を弱めることができます。このことから、立脚後期にかけてしっかりとした下腿三頭筋の伸張は、次の遊脚期にかけて屈曲運動を行うことができるようになる、というわけですね!

合わせて読んでおくと理解が深まりますよ!
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まとめ

いかがでしたか、前庭感覚は頭部の動きによって入力される、ことは知っていたかもしれませんが、その刺激が下肢や体幹の伸展活動を高めることになっていることも合わせて覚えておく必要があるんですね。

起立訓練や歩行訓練、階段昇降訓練では必ず重心移動を伴います。

それに合わせて頭部の位置は変化し、前庭感覚が入力されることをしっかりと覚えておく必要がありそうです。それは訓練の際にHead controlの不良に伴い左右非対称な運動を引き起こすことになるかもしれないからですね。

しっかりと経路と働きについては覚えておきましょう!

最後までありがとうございました!

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